――三井不動産、杉 コーチ バッグ 杉集団、大東紡織、立栄投資、伊藤忠商事の合弁会社、杉井不動産開発(寧波)が 昨年9月、浙江省寧波市でアウトレットモール、杉井奥特莱斯広場・寧波(杉井アウトレット広場・寧波 )をオープンしてから半年が経過した。杉井アウトレット広場・寧波は、三井不動産が海外においては じめて参画した商業施設事業だ。店舗面積は約2万6000平米、全体店舗区画数約130店となる。寧波市に おける初の本格的なアウトレット施設で、寧波のマーケットニーズに合わせた中国国内外の多彩なブラ ンドを集結させた。オープン当初のテナント数は90店舗だったが、現在は120店舗に増え、これに伴い 売り上げも順調に拡大している。――ラグジュアリーからカジュアル、スポーツまで幅広くラインナッ プしている。 www.coachhonmonojp.com
欧米ラグジュアリーブランドはコーチやセルッティ1881、ヴェルサーチなど、スポーツブランドはナイ キ、アディダス、ルコックスポルティフなどが入店している。日本ブランドはハニーズ、リーガル、ワ コール、コンビなど13店舗で、全体の1割程度。特に売り上げが好調なのは、コーチやナイキ、アディ ダスなどだ。――杉杉集団のラブコールで杉井アウトレット広場・寧波の出店が実現した。今回の出店 のきっかけは、杉杉集団の誘いだった。同社は寧波の大手アパレル企業で、地元での影響力は大きく、 政府とのパイプも太い。また、伊藤忠が28出資しており、合弁先として組むには最適な企業だと判断し た。また、出店先の寧波も魅力的だった。約800万人の常住人口がおり、可処分所得は上海に引けを取 らない。自動車保有率は上海を超えているが、本格的なアウトレットはまだなかった。 コーチ 長財布
――三井不動産は、日本で最多の12店舗のアウトレットモールを展開している。今回の店舗にも日本の 最新のノウハウを取り入れている。日本では、『三井アウトレットパーク』のブランド名でアウトレッ トモールを開発・運営している。今年4月には、木更津に新店をオープンしたばかりだ。杉井アウトレッ ト広場には、日本でのアウトレットモールの運営で培ってきた最新のノウハウを活用している。日本と 同様、八の字の回遊性の高い最新型の施設デザインを採用、各店舗には共通したサイン(案内板)を設 置し、来店客がすぐに探している店舗を見つけられるようにしている。また、出店者説明会や店長会な ど、中国ではあまり見られない取り組みを実施し、テナント企業から喜ばれている。 www.coachhonmonojp.com
寧波の自動車を所有する20―40歳のファミリーやカップル、また自営業者の来場が多い。地元の新聞や テレビなどを活用したメディアミックスでのプロモーションや、口コミ効果により、寧波市内のターゲ ットにはかなり認知されている。今後は、寧波周辺の都市を含めた1万平方キロメートル近くに及ぶ“ グレーター寧波”へのアプローチを強化したい。また、寧波は観光名所が多く、そこから観光客を誘導 することができないか検討しているところだ。今後はラグジュアリーブランドを中心にテナントの充実 に取り組みながら、さらなる成長を目指していく。(情報提供:ウェネバー/ビズチャイナ/ビズプレッ ソ取材担当:岩下祐一 編集担当:水野陽子)日本郵船(中国)・永 コーチアウ トレット 井氏:付加価値のある「モノ運び」 で新たな価値を創造。